私はお金に苦労した事はない。

元々貧乏な家に生まれ育ったので、お金がない事は当たり前だからだ。

親の仕事は自営業の共働き。

近所にあったスーパーでは毎週卵が安売りされるので木曜日には必ず買いに行くのが小学校からの仕事。

貧乏とは言っても食べる物がない程ではなく、欲しい物は誕生日の時だけ。

それとは別に母が皆勤賞をとれば年に１度、安い物なら買って貰えた。

欲しい物が手に入らないと言うだけなのでお陰様でその事に今でもストレスはなく、必要な時に必要な物しか買う事はない。

そんな私の趣味は“貯金”である。

勿論煙草も吸うし毎晩の晩酌は欠かせない。

月に一度の連休には就寝と釣りにも出掛けるし野球観戦にも夫婦で出掛ける。

今は十分に贅沢はさせてもらっているけれど、夫婦でしか出掛けることはない。

そもそも子供はいないが主人の朝は日によるけれど殆どが早い。

本当に時には午前１時に起きて仕事に行く事もあるので20時に布団に入れる態勢を整えようと思えば19時には夕食。

仕事が18時までなので遊ぶ暇はないし私は料理をするのが好きだ。

大好きな車にも仕事で

携わっているし趣味の音楽も仕事の時に聴ける。何なら熱唱。

毎日の事なら億劫になるかも知れない掃除も休みが週に一度なので本格的な掃除は週一でしかしない。

普段の休みはほぼ家事で終わるけれどストレスでもないし、何より無駄にお金を使わなくて済むのでいいと思っている。

なのでコンスタントに貯金は出来るので貯まるんだけれども…。

何故か私は貯金に縁がないのか…。いや、考えようによっては備えあれば憂い無しになるのか？

貯金が貯まった頃に何らかの不幸事が起こる。

１０代の時には貯金が貯まれば父が癌になり医療費に全て消えた。

闘病生活２年の末に他界してしまったが家に援助しながらも其なりに稼げてはいたので貯金もできていた。

その時に墓を建てる事になり、頭金は私が出す事に決まり貯金はまた消えた。

墓石のローンも終わり、貯金も形になってきた頃に地上デジタル化。

それに加えて実家の家電もガタがきていたので買い換えるのに全て消えた。

貯金をするなと言う事か！？？

結婚してからは主人と金銭的に違いがあり思うように貯めていけなかったが現在は任せてもらい、順調に貯金中。

何か不幸事を呼び寄せなければいいが…。